ノッキング

2006/03/23 20:09:53

テーマ:ハーレーダビットソン

ショックなのである。一昨日の夜、走っているときにエンジンの底の方からボルトが外れたような甲高い音がした。何だー?と思って下回りを見てみたがなんともないので、おかしいなあ?と思いながらも走り続けて浜松まで来た。翌朝、何事もなくエンジンは始動したので、渥美半島の伊良湖から鳥羽に向かうフェリーに乗ろうと浜名バイパスを抜けて国道を走っているそのとき、「カラン、カラン、バスン!シュー・・・」という音とともにエンジンが止まってしまった! エー!という驚きもあったのだが、とにかく惰性で道端にバイクを止めた。何でー?と思って下回りを見ていてもあまり損傷は見当たらない。もう一度スターターをかけてみると、「カッコン、カッコン、カッコン、ブシュー・・・」という音とともにヤッパリ止まってしまう。これってノッキング?という思いが浮かんだが、過去二十数年、車やバイクに乗って来たが、ノッキングを起こした事は一度もないために、事態が良くわからない。もう一度エンジンの下回りを見てみると、汚れだと思っていた所は、オイルが染み出しているようでさわって見ると薄っすらと濡れている。「アリャー、オイル漏れてるわー、これ!」という確信で、さてどうしようと我に返った。浜松を朝八時に出てちょうど一時間。辺りを見回しても草原で向こうのほうに一軒のお店が見えるくらい。ひとまず、東京のディーラーにTELをするとありがたいことに出てくれた。状況を説明すると、「わかりました!近くのディーラーに連絡してみます。ところで今はどちらですか?」というので、「渥美半島の伊良湖の手前です」というと、ヤッパリご存知なさそうで、「渥美半島・・・どこ?」という声。浜松から左のほうよと誘導して地図上で場所を特定してくれた。ところが今日は水曜日で近くのディーラーさんはことごとくお休み。「ならばひとまずはレッカー移動できるか手配します。」ということで豊橋から搬送車を回してくれることになった。人間の気持ちというのは正直で、状況が収拾しそうになって始めてお腹がすいてきた。遠くに見える食堂らしきものを目指して、とことこと歩き始めた。段々近づくにつれ、そこは駄菓子屋さんだという事がわかったのだが、まあ何か食べるものもあるだろう、と思って入ってみると、カップヌードルが売っていたのでお湯を入れてもらった。バイクのとこまで蓋を押さえながら戻ると、ちょうど頃合いなので脇にしゃがんでいただいた。久しぶりのカップヌードルである。なんとも、こんな状況でも食べるという事は落ち着くのである。
さて、待つ事一時間、搬送車が来てくれた。ロングボディにブルーのサイレンを回している。「オー、助かった!」という安堵感が広がった。荷台は斜めに落ちながら傾くようになっていて400kgある車体も二人で押すとスーッと荷台の奥まで収まった。三点で固縛して感謝の言葉とともに豊橋のひとまずは倉庫に置かしてもらう事となった。明日、豊橋のディーラーさんが取りに来てくれるという事になったので、今日はひとまずこれにて開放である。私は、何としても新宮に行かねばならないので14:51のこだまに飛び乗り、延々六時間!電車で新宮に入る事にした。ウーン、こんな事もあるもんだ・・・(ToT)/