桜の夢を見た。
私が生まれ育った立川の川沿いの土手の上に、一本の桜の大木が満開の花を咲かせていた。
その桜はピンク色の小山のようにそびえ立っていた。
満開の桜は現在の状況を示す。
順風満帆。
なにごとも思い通り。
それは一種の警告夢。
今で満足してはいけない。
満足したら散り始める。
散り始める前に次の手立てを考えることだ。
常に変化を前提に日々を過ごさねばならない、次の飯の種を探せということである。
私は、その桜を眺めながら、近くにもう一本、日本一の桜があるというので探しに行った。