混沌、暗黒、闇、夜、天上、昼、大地、天空、海、太陽
美、愛、掟、記憶、智恵、平和、秩序、正義、輝き、歓喜
このコトバはギリシャ神話の始まりに出てくる神々の名前。
ギリシャ神話においてはすべての事象や言葉に神が宿る。
最初の男性はプロメテウスが型を作りゼウスが命を吹き込んだ。
最初の女性はヘパイストスが型を作りゼウスが命を吹き込んだ。
最初の女性をパンドラという。パンドラは人間界に降りる時、
旅の神様エルメスから「嘘」と「ごまかし」という人間界で生きる
Tipsをもらう。その後、ゼウスからもらった壷を退屈しのぎに
開けた途端、嫉妬、病気、死、恨み、盗み、裏切り、不安、
争い、後悔、殺意、不満、貧しさ、悲しみ、自己嫌悪という
元々天上界にあった苦の思いを人間界に撒き散らしてしまう。
慌てて蓋を閉めようとするが、最後にひ弱な、でも暖かく壷の
底で光り輝く「希望」を見つける。
「希望」は言う。
「私は人が思い出してくれないと役に立てない。だから、私を
忘れないでほしい。私は人が気付いてくれないと、そばにい
てあげることが出来ない。
先に出て行った悪いこと達は、思い出さなくても人の身に降り
かかる。その時に私を思い出してほしい。希望があれば超え
られる。私を信じること。希望があれば必ず道は開けます。」
と、言い残して飛んでいった。
人間は神が自らの姿に似せて創ったもの。
既に神々の世界にあった数々の苦難をもパンドラという
人間が自らの手で解き放ったのだとする。
今生で起こることはすべて、自分の思い方で良くもなるし
悪くもなる。希望のみが人を前に向かせるコトバなのだ。
ギリシャ神話は2800年前には完成していたという。
神々の叡智がそこにも宿っている。