「幸」という字を持つ人に幸せな人は少ないといいます。
事実、満月斎で名前を見るときに「幸」という字がつく人で
自分が幸せだと実感している人は少なく感じます。
ある本の中に漢字の原意を説明しているものがあり、ちょ
うどこの字も載っていました。
それによると、この「幸」という字は真ん中の口が輪を示し、
この輪を手首や足首に嵌めて絞めていく拷問の道具だっ
たと。結果、手首や足首が切断されても生き残った人のこ
とを「幸」と言ったのだということでした。
ということは、九死に一生を得るような体験をすることが
「幸」であり、普通の生活の中で幸せばかりを願ってもそ
こに「幸」はないということ。
自分の名前というものは、勝手につけられるのではなく、
生れてくる上でその名前をもらうに値する生き方をするこ
とを知っていてつけてもらうもの。
「幸」という名は、今生でよほどの経験や努力をした結果、
自らが幸せ感をつかむことが出来るという大変価値のあ
る名前なんですね。
確かに、私が話した人の中で、「幸」の字がつく人で波乱
万丈といえる人が多かったのも理由があるのですね(^_^;