先日の三十三間堂参拝に触発されて描いてみました千手観音菩薩(^-^)/
やはり三十三間堂には、何度行っても感じるものがあって大好きなトコロです
千手観音の意味はと申しますと、相手によってその姿かたちを合わせ、三十三の応化身となり、人々の危機を救い、福徳を授ける、とあります
三十三間堂 蓮華王院は平清盛が後白河法皇の住まいとして1164年に創建されました
当時の世相は藤原摂関政治から武士の台頭が凄まじく、
保元の乱 1156年
平治の乱 1159年
という乱世のなかで平家が政治の中枢になりはじめた時代
そんな中に建てられた蓮華王院は、一つの堂宇の中に一千一体の千手観音菩薩と眷属二十八部衆を祀るという前代未聞の規模で、金箔が貼られた内陣は神々しいまでの眩さだったことが思い浮かばれます
千手観音二十八部衆とは、この一千一体の前に安置され、典拠は千手陀羅尼経や千手観音造次第法儀軌に表され、観音経の世界を顕在化しています。
那羅延堅固
大弁功徳天
緊那羅王
金色孔雀王
大梵天王
乾闥婆王
満善車王
沙羯羅王
金大王
金毘羅王
五部浄
神母天王
東方天
毘楼勒叉
毘沙門天
毘楼博叉
迦楼羅王
摩和羅女
難陀龍王
婆藪仙人
摩醯首羅王
毘婆迦羅王
阿修羅王
帝釈天
散脂大将
満仙人
摩目候(ゴ)羅王
密遮金剛
風神
雷神
東寺に安置されている帝釈天や梵天は、獣の上に跨り立体曼荼羅を構成していますが、蓮華王院のモノは立ち姿ですね
千手観音菩薩の手にある持物の意味は、
錫杖 発菩提心
鏡 智慧開眼
月輪 熱毒消除
経箱 後生安穏
宝珠 富貴栄達
化仏 皆得授記
独鈷 怨敵退散
経巻 学業成就
三鈷 降伏退魔
斧 諸難消除
宝印 得巧弁才
青蓮 浄土往生
矢 善友遭遇
葡萄 五穀豊穣
楊柳 病気平癒
胡瓶 二者和合
紫蓮 得見諸仏
数珠 現来諸仏
施無畏 得離畏怖
宝鉢 腹病平癒
鉾 逆賊退散
日輪 辟除眼病
宮殿 仏在宮殿
化仏 不離仏辺
輪宝 得不退転
雲 延命長寿
五鈷鈴 得美音声
貝 守護善神
鉤 毒龍降伏
紅蓮 生天受福
金環 獲得召使
剣 辟除悪神
払子 諸災消除
髑髏 除諸鬼難
弓 心願成就
索 得安穏楽
白蓮 功徳充満
水瓶 値遇善王
盾 辟除獣難
合掌 衆人愛敬
となっています
写仏することで、そのカタチがよくわかるようになりました(^-^)/