2006/01/15 16:31:07

テーマ:ブログ

Ekitano1 年初ということで整理していたら、安岡先生の「易とは何か」という本が出てきたので、久しぶりに一気に読んでしまいました。2001年初版ですが講義は昭和40年代から50年代にかけて先生が行われたもののまとめであり、私にとっても散逸する思考の根幹をまとめてくれた重要な書になります。

易とは立命を説くもの。真髄は不易、変易、簡易。人は得てして目の前に起こる事象を宿命と捉え、生まれながらに決定的なもの、人間の作為が許されない大自然の理法により決定的なものと決め付けてそこに留まり易い。そうではなく、人は造化の一部分として自分を自覚することが出来、作り出すことが出来る。すなわちこれが立命。

陰陽とは相対性原理。対立しつつ相待つ。陽の活動表現、分化発展、枝葉繁茂と、陰の統一含蓄、根源が循環することを説明するもの。陽はいずれ破綻し枯れて陰に戻り、またそこから内包されたエネルギーが陽に向かう。陽とは限定、陰とは全体。どちらがいいということではない。

ということから説明してくれています。迷っている方にお勧めです。